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2025年1月の記事一覧

全力を出すとは(3学期始業式校長講話)

新しい年を迎えました。新たな決意をもって、進級、卒業に向けて自覚ある学校生活を過ごしてください。

 昨日は全国高校ラグビー決勝戦が行われ神奈川の桐蔭学園が優勝しました。選手一人ひとりがチームのために、全力を出し切って頑張る姿に感動しました。本校でも本日は水泳部、2学期終業式では放送、演劇、野球、弓道、陸上など多くの部活動の表彰をしましたが、皆さんが全力を出して頑張った成果だと思います。

 さて、全力を出すといいましたが、「全力を出し切る」ことにはどんな意味があるのでしょうか。今日は、このことについて話をします。

 最初にちょっと、別の話をします。お正月にお年玉をもらった人もいるでしょう。お金は使った分だけ無くなり、増えることはありません。お金を減らさないためには節約して計画的に使う必要があります。それに対して、人間の力は違う、とある先生が言いました。

 その先生とはラグビー日本代表の監督を務めたこともある平尾誠二さんの高校時代の恩師で、スクールウォーズというドラマのモデルといわれる、ラグビー部顧問の山口良治先生です。平尾さんは、顧問の先生が「お金と人間の力は違うんだ」という話をずっと覚えていたそうです。

 その話とは「人間の力というのは全部出し切らないと増えない。だから余すことなく使わなければいけない。今、10ある力を全部出し切ったら、10.001くらいになる。次の試合で10.001を全部使い切ったら、10.002というふうに力が増えていく。出し切らずに溜めたら、逆に減ってしまう。それがお金と違うところだ。」という言葉を生徒に伝えていたそうです。

 なるほど、と思います。ラグビーだけでなく、いろいろなことに当てはまるのではないでしょうか。皆さんは持っている力を全部出し切っていますか。頑張ったつもりでいたけど、これくらいでいいや、と途中で自分に言い訳をしていたことはありませんか。私自身も頑張ったつもりになっていたことがあります。

 この先生の話では、「10の力を出し切ってもすぐに20や30になることはなく、力がつくのはほんのわずか。それでも、力を出し切れば確実に力が付く。」と言っています。

 ほんのわずかですから自分では気づきにくく、本当に成長しているのか心配になる人もいますが、その積み重ねを続けることが成長、進歩というものです。全力を出し切るというのは、皆さんが成長するためになくてはならないことなのです。お金と違って人間の力は使い切らないと増えていきません。出し惜しみをせずに思いっきり使い切ってください。

 2学期の終業式で「考えること」と「悩むこと」の話をしました。「悩む」から「考える」にシフトし、さらに、「全力を出して行動する」3学期にしてくれることを期待しています。