校長挨拶

夏の激闘を制す(全国高校サッカー選手権大会埼玉県1次予選2回戦)

 本日9月13日(日)ライフコミュニケーション上尾サッカーグラウンド(上尾市平塚サッカー場)において、全国高等学校サッカー選手権大会埼玉県1次予選の2回戦が行われ、本校サッカー部が出場しました。

 この大会は全国の高校サッカー部員にとって最も重要な位置づけとされている大会で、トーナメント方式の大会とは別に年間を通じた年代別のリーグ戦はあるものの、3年生部員たちにとってはまさに高校サッカー人生をかけた集大成とも言える大会となっています。

 昨日まで県内では雨が降り続き、本日も朝から曇り空で時折霧雨が舞うあいにくの天候でしたが、近年少しずつ増加している人工芝のピッチで、湿度が高く蒸し暑さは厳しいものの、ピッチコンディションは最高の状態での試合となりました。

 対戦した相手は南部地区の上尾南高校で、これまでの実績は高くないものの、昨年埼玉県の高校サッカーを代表する指導者が着任して少しずつ強化を図っている学校で、決して侮れない力を秘めたチームとの対戦となりました。

 グラウンドに着くと部員たちが私の姿を見つけ、元気に挨拶してくれました。そうした姿からもチームとしても人としても成長を感じ、応援したくなる集団になってきました。

 負けたら終わりというノックアウト方式の試合を前にして、ウォーミングアップに励む選手たちの背中からは緊張感は感じるものの適度なアドレナリンも出ていて、気負いさえなければ良いゲームができる予感がしました。

 試合前には監督から相手チームのスカウティングに基づくゲーム前最後の指示を確認し、スターティングメンバーたちは気合の入った表情でラインナップに向かって行きました。

 試合は、相手チームのキックオフで始まり、序盤は両チームとも相手の出方を探りながらセーフティーファーストを強く意識した大味な展開となりました。

 そうした中最初にチャンスをつかんだのは相手チームでした。前半4分、中盤でボールを拾った相手は左サイドからゴール前にクロスボールを入れてきましたが、ここは本校ゴールキーパーが冷静に対処し、しっかりとキャッチしました。

 するとその展開からの攻撃で、本校はゴールキーパーのパントキックから一気に前線にボールを運びフィニッシュを迎えましたが、シュートは力なく相手ゴールキーパーにキャッチされました。

 前半7分には相手フリーキックを故意に邪魔したとして本校のエースストライカーにイエローカードが与えられ不穏な空気が流れました。

 前半10分には右サイドのスローインからシュートに持ち込まれましたが、守備陣が体を張った守りでピンチをしのぎました。

 すると前半13分、待望の先制点が生まれます。ミドルゾーン中央でボールを奪った本校は、中央突破の3本のパスで相手の背後にボールを運び、ゴールキーパーと1対1の場面を迎えます。これを冷静にインサイドで流し込み、良い時間帯に先制点を奪いました。

 先制点に一気に士気が高まり勢いづいた本校は、その後中盤を支配してフロントコートでのゲーム展開が続きます。背後へのロングボールを多用する相手に対してポゼッションに勝る本校は、ボールを丁寧に繋ごうとしますがなかなかチャンスを広げられません。

 すると前半34分、敵陣の右サイド深くで得たフリーキックの場面で、本校ゲームメーカーの左足から放たれたキックは、緩やかなカーブを描いて相手ゴールキーパーの頭上を超え、直接ゴールネットを揺らして追加点を奪うことができました。

 前半を2対0と理想的なリードを奪って折り返した本校イレブンは、ハーフタイムに監督の指示を再度確認するとともに、選手同士で声をかけ合って集中力を高めて後半のピッチに飛び出していきました。

 後半になると不慣れな人工芝ピッチでのプレーに疲労を蓄積する選手が多くなる中、試合は消耗戦の様子を呈してきました。

 相手がシンプルにディフェンスラインの背後を狙ってロングボールを蹴ってくる中、本校はセカンドボールをしっかりと拾いチャンスメイクを試みます。

 後半19分、左サイドに展開した本校の攻撃を相手がクリアしたこぼれ球を拾い、ミドルゾーン中央からのシュートを放ちましたが、わずかにクロスバーの上をかすめゴールをゲットすることはできませんでした。

 幾度となく敵陣深くに攻め込む中、後半27分と32分には相手のゴールキーパーがゴールを離れて前に出てくる中、ハイプレスから相手のパスを良いかたちで奪って無人のゴールに向かってミドルシュートを放ちますが、ゴールマウスを捉えきれず追加点を奪えません。

 絶好の決定機を2度も逸したことで相手は息を吹き返し、リスクを背負って攻撃に転じます。すると後半34分にミドルゾーン右サイドで与えたフリーキックからピンチを招き、ゴール正面からヘディングシュートを叩き込まれて1点差に迫られます。

 このゴールで相手は一気に士気を高めますが、試合は終盤に差し掛かり、両者とも消耗が激しくなる中で足を痙攣させる選手が増えてきました。

 本校は交代枠をフルに使い、シンプルにフロントコートにボールを運んで逃げ切りを図ります。一進一退の攻防が続く中、時計は着実にカウントダウンをすすめ、最後は相手のハイクロスを本校ゴールキーパーが手中に納めたところでタイムアップの笛が吹かれました。

 最後はバタバタとし薄氷の展開となりましたが、試合全体を見れば技術面や戦術面においても体力面や気力面においても本校が上回っており、順当な勝利となりました。2-1のスコアで無事に2回戦を勝利したことで、来週末の19日(土)に行われる代表決定戦(所沢中央高校会場12:30KO)に臨むこととなりました。相手は西部地区の強豪所沢北高校となります。これから1週間、疲労回復とコンディションアップに努め、次戦も素晴らしい試合をしてくれることを期待しています。

 本日は遠方にもかかわらず、保護者の皆さまやOBの皆さま、野球部の皆さんなどたくさんの方々に会場までお越しいただき、熱い声援で部員たちの背中を力強く押していただき誠にありがとうございました。

 皆さまの応援を力に変えて本日の勝利につなげることができました。今後とも変わらずあたたかく見守っていただければ幸甚でございます。

 頑張れ、草東生!輝け、サッカー部!