子供たちの未来のために(PTA進路講演会)
本日5月23日(土)本校視聴覚室にてPTA主催のPTA進路講演会が開催され、85名の保護者の皆さまに参加していただきました。参加された保護者の皆さまにおかれましては、大切な週末のお時間を調整してご参加いただき、深く感謝申し上げます。
また、昨年度から時間をかけて話し合いの機会を持ち、PTA会員の皆さまにとって、迫りくる子供たちの未来(進路実現)を適切に支えるための貴重な学びの機会として、中心となって本講演会の企画・運営にご尽力いただきました進路指導委員会の皆さまには、重ねて感謝申し上げます。
本講演会では、皆さまに考えていただく視点を2つに分け、前半は本校進路指導主事による本校の進路指導の内容と卒業生および在校生の現状についてお話させていただきました。
平成年代以降首都圏を中心に新たな大学の新設や多様な学部学科の設置の進行と相反するように全国的な少子化が進行し、多くの大学が存続をかけて学生の確保に注力していることに伴い、近年高校生の進路事情は大きく変容しています。
平成前期までは、全体の3割から4割程度であった高校生の大学進学率が、現在は6割(埼玉県では65%超)を超え、専門学校への進学者が2割を切る状況となっています。その傾向は普通科に在籍する生徒ほど強く、今や大半の高校生が大学進学を目指す時代となっています。
大学進学に限らず専門学校進学や就職においても、その関門となる選抜の在り方や合格を手にするための難易度は年々大きく変化しており、もはや保護者の皆さまが経験した時代の価値観では適切に対応することが困難となりつつあります。
また一方で、目的意識が不明瞭のままで安易な進路選択をしたことにより、進学・就職後に自己肯定感を高めることができずに中退や離職に至るケースも増加しています。これは、自分の未来に正対して「なりたい自分の姿」を追求することを十分にせずに、安易に手の届く範囲の中での進路選択をしてしまうことに起因するケースがほとんどとなっています。
本校においても大学への進学率が向上しており、そうした状況を受けて、様々な課題を踏まえた最新の大学進学事情への理解を深めていただくために、本日の進路講演会を開催する運びとなりました。
本講演会では、本校進路指導主事より、そうした状況下に居る本校生徒たちの現在位置や本校の進路指導の実情、今後の見通しなどに加え、後半には、キャリア教育に関する専門家である(株)キャリアコンセプト代表取締役の萩原様をお迎えして、大学を中心とした進路実現の現状や留意点などについてお話しいただき、保護者の皆さまに最新の進路事情への理解を深めていただくことができました。
萩原様のお話は、ご家庭でお子さまの進路にどう向き合うべきかという基本的なことから上級学校入学や入職までの時期に合わせて対応すべきプロセスを追ったお話で、更には入学に伴う金銭的負担の捉え方なども踏まえた多面的な情報をご提供いただくことができ、保護者として不安に感じる事項への理解も深まったのではないでしょうか。講演時間が押してしまったため質疑応答の時間を取ることができませんでしたが、講演会終了後、多くの保護者の方が個別に質問されていました。
近年、進学も就職も売手市場が急激に進んでおり、一部の難関校を除いて合格を手にするための難易度が軟化している傾向があります。また、実際に全国の大学の約6割が募集定員を充足していない実情があり、進学においても就職においても学力・人物ともに優秀な生徒の早期争奪戦となっている様相があります。今後ますますそうした状況が顕著となる時代を生きる生徒たちには、大学進学に限らず、専門学校進学や就職であっても、「現在の力で実現できる未来(合格できそうな学校)」ではなく、より高い理想と目標を掲げ「目的を達成するために本気で実現したい未来(学びたいことが学べる学校)」の実現に挑んでほしいと願います。
本日は、予想を上回り多くの保護者の皆さまにご参加いただきましたことで、改めてお子さまの進路実現に対する保護者の皆さまの関心の高さを確認することができました。保護者の皆さまにおかれましては、変化の激しい進学・就職事情を適切にとらえ、正確な情報を根拠にしながら、お子さまと「進むべき未来」についてじっくりと考える時間をお持ちいただければ幸甚に存じます。もし、ご不明な点やご不安なことがあれば、来月実施いたします三者面談の機会などを活用して、遠慮なく担任等にご相談いただけますようお願い申し上げます。
本校教職員一同、生徒たちが本気で目指す「第一志望」を実現させるべく、しっかりと並走し、輝く未来を手にするまで全力で支援してまいります。
頑張れ、草東生!掴め、輝く未来!