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13人のハーモニーで挑んだ県大会(埼玉県吹奏楽コンクール)

 本日8月3日(月)所沢市民文化センターミューズのアークホールにて第67回埼玉県吹奏楽コンクールBの部(演奏人数30人以下)の県大会が行われ、過日行われた地区予選で銀賞を受賞し、審査員の推薦を受けて見事に5年ぶりの県大会出場を決めていた本校吹奏楽部が金賞と西関東大会への出場を目指して県大会の舞台に立ちました。

 この大会は、吹奏楽強豪県として知られる本県の高校生演奏家たちの頂点を決めるとともに第32回西関東吹奏楽コンクールの埼玉県予選を兼ねており、Bの部では県大会に出場する26校のうち9校が9月6日(日)に山梨県甲府市のYCC県民文化ホールにて行われる西関東大会への切符を手にすることができる規定となっています。

 本校吹奏楽部は部員13名の少人数チームですが、聴衆の心に響く音楽を追求しながら個々の演奏スキルの向上を目指し、最高のハーモニーを届けようとする向上心や情熱は、吹奏楽強豪校といわれる学校の部員たちと何ら変わらず、むしろ部員が少ないことによって多様な楽器を担当する人数も限られており、一人ひとりの演奏スキルがダイレクトにハーモニーに影響することから、チームに対する責任感や協調性は強く感じられます。

 また、近隣で行われる様々なイベントに招待されて演奏する姿を観る度に、何より部員自身が本当に音楽が好きで楽しみながら演奏していること心を奪われ、ついつい応援したくなる、そんな一面を持っています。

 本日のコンクールで本校は、4ブロックに分かれた演奏順のうち第2グループとなるBブロックの1番目にエントリーされ、昼食休憩後最初の演奏校としてステージに登場しました。

 部員数が多い強豪校では、舞台への楽器の搬入出を舞台に立たないバックアップメンバーたちが手伝うことも多いのですが、本校はパーカッションパートの大型楽器など演奏に必要な多数の楽器のすべてを限られた時間の中で演者である13人が自分たちだけでセッティングしなければならないため、セッティングから演奏開始までの僅かな時間で思考を切り替え、集中力を高めて演奏に向かう必要があります。そうしたハンデを背負いながらも、部員たちは全く焦る様子を見せずに当たり前のようにスムーズにセッティングを終えました。

 指揮台に立つ鈴木教諭が観客に一礼して本校チームが拍手で迎えられ、落ち着いた優しい眼差しで部員たちと視線を合わせて心を一つに纏めると、部員たちの表情は一瞬で変わり引き締まった良い表情でスタンバイが完了しました。

 本校の勝負曲は、地区大会でも披露した「天女の舞~能『羽衣』の物語によるラプソディ」です。この楽曲は、本校のように少人数のチームのために作成された楽曲で、同じ楽器を複数で担当し幾重にも重なる迫力あるハーモニーを目指す大人数チームの演奏とは異なり、基本的に1つの楽器を担当するのは1人に限られ、場面によっては複数の楽器を重複して担当するなど、個々の楽器の音色が際立つ構成となっています。

 この日も部員たちはそれぞれのパートをしっかりと演奏し、それぞれが奏でる音色が折り重なって、聴きごたえのある素晴らしいハーモニーを奏でていました。

 約7分間の幻想的な演奏がエンディングを迎え、鈴木教諭の持つ指揮棒が静かに制止すると会場全体に静寂が広がり、次の瞬間会場を埋め尽くした観客の皆さまから大きな拍手が起こりました。

 部員たちは、自分たちの持てる力を発揮することができた達成感と観客の皆さまからいただいた大きな拍手に満足感を感じながら楽器を撤収し、舞台の袖に消えて行きました。

 舞台袖から出てきた部員たちは、見に来てくださった保護者の皆さまからあたたかな笑顔と言葉で迎えられ、全員揃って県大会出場校の証となる記念写真を撮影していました。

 結果の発表と表彰などのセレモニーは出演者のみで行うため、後で結果速報サイトを確認すると、本校は惜しくも銅賞の受賞となり、残念ながら西関東大会への出場は叶いませんでした。

 それでもたった13人の部員で日々地道に練習を重ね、強豪校がひしめき合う埼玉県で県大会のステージに立ち、堂々と自分たちが奏でる渾身のハーモニーを披露できたことは、これまでの部員たちの努力の積み重ねとそれに裏付けられた演奏スキルそのものが専門家の皆さまの心にも届く素晴らしいものであったという証であり、日頃から聴く人の心に響く音楽を届けることを目指す部員たちにとって何事にも代えがたい財産となったはずです。 

 部員たちには銅賞という結果に当然のことながら悔しい気持ちもあるのだと思いますが、それは金賞や銀賞を受賞できるチームになるまでの伸びしろがまだあるのだということであり、何よりこの13人で県大会の舞台に立ったという事実は、皆さんが県大会に相応しいチームであるということを認められた消えることのない評価の証でもあります。これからも、皆さんの持つ楽器が奏でる美しい音色でたくさんの人の心を癒し、勇気付け、感動を届け続けるとともに、更なる高みを目指して精進を続けてほしいと願います。

 本日は、平日にもかかわらず、多数の保護者の皆さまにご来場いただき誠にありがとうございました。部員たちが志と情熱を持って部活動に取り組み、純粋に音楽に向き合う姿をこうして多くの方々に見ていただくことができるのは、日頃からご家族の皆さまがあたたかく寄り添い、ご支援をいただいているからこそのことだと強く感じています。これからも皆さまとともに部員たちの活躍の様子を見守っていきたいと思います。今後とも変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。

 頑張れ、草東生!輝け、吹奏楽部!