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真夏の決戦(野球部夏の甲子園予選4回戦)

 本日7月18日(土)熊谷総合運動公園野球場(おふろcafeハレニワスタジアム熊谷)にて全国高等学校野球選手権大会埼玉大会が開催され、本校野球部が創部以来初めてとなる4回戦に出場しました。対戦相手は今大会Cシードとなった南部地区の強豪秀明英光高校で、ベスト16進出をかけた一戦は、上位進出するためには避けて通れないシード校との対戦となりました。
 試合は、一昨日の夕方と昨晩の局地的な豪雨の影響でグラウンドコンディションが不良であったため、第1試合の開始が30分遅れるとともに、第一試合が1点を争う好ゲームで9回までフルに試合が続いたことで、予定より開始が24分遅れ、12時24分のプレーボールとなりました。
 後攻となった本校は、審判の合図とともに勢いよくダッグアウトを飛び出し、ホームプレート上で整列して相手と挨拶を交わしたあと、1回表の守備につくと、試合開始のサイレンとともにエースが第1球を投じ、試合が始まりました。
 1回表の相手の攻撃は、1番打者が初球こそ見逃しましたが、甘く入った球をしっかりとミートし、いきなりレフト線に運ぶ2塁打を浴びました。続く2番打者は卒なく送りバントで1死3塁となり、続く3番打者がセンター前に弾き返して、アッという間に先制点を献上してしまいました。いきなりの失点に動揺を隠せない本校投手は制球が定まらず、次の打者を四球とし、1死1,2塁のピンチが続きます。
 予想外の苦しい展開にナインも浮足立って、続く5番打者の完全に打ち取ったセカンドゴロを後逸してしまい2点目を失います。更に6番打者にもセンター前に運ばれ3点目を献上しました。アッという間の3失点に、このまま一気に試合を決められてしまうのかと感じる展開でしたが、ここでエースが踏ん張り、続く打者を連続で打ち取りチェンジとなりました。
 迎えた1回裏の攻撃では、いきなりの3失点に落胆しそうな展開でしたが、選手たちの表情は闘志に溢れ、ベンチからは取られたら取り返すという強い気迫が伝わってきました。相手投手は速球派で、球速ある投球を攻略できるかが鍵だと感じましたが、1番打者がショートゴロに倒れたものの、2番打者が三遊間への内野安打で出塁し、3番打者がライト前にきれいに運んで1死1,2塁と得点圏に走者を進めます。
 2連続安打でチーム全体が一気に活気付き、スタンドの吹奏楽部の演奏も、保護者やOBの皆さんの応援も一気に盛り上がります。イケイケのムードの中で相手投手は萎縮し、続く打者に暴投で2,3塁へと走者が進塁します。
 ここで4番キャプテンが甘い球を芯で捉えライトオーバーのタイムリー2ベースを放ち1点を返すと、電光石火の得点劇に球場全体が本校ムード一色に染まりました。なおも1死2,3塁のチャンスに、更に畳み掛けるように7番打者が鮮やかにレフト前に運び、2点を追加してアッという間に試合を振り出しに戻しました。
 相手投手は明らかに動揺し、5番打者が四球で出塁、1死1,2塁のチャンスは続きます。6番打者は甘い球を見逃さずにミートしましたがセカンド正面のゴロで1塁アウト、2死2,3塁となりました。
 この1塁アウトの判定時に相手一塁手が捕球後に落球したことに対して本校が審判に確認を求めると、4審判が集まって協議するまでに発展し5分以上の中断となりました。結果的には捕球完了後に落としたとのことで判定は覆りませんでしたが、相手投手はこの間に落ち着きを取り戻すとともに、イケイケムードも寸断されてしまい、ビッグチャンスは続いていましたが、打者が三振に打ち取られて追加点を奪えず、同点止まりとなりました。
 相手チームは、中断を境にリズムを取り戻し2回表の攻撃で先頭打者がライトへ2塁打を放つと、次打者がバントヒットで無死1,2塁とし、更に3盗を決めて無死1,3塁のピンチを迎えます。しかし、次打者をサードゴロに仕留め、3塁走者と打者を併殺してピンチを凌ぎ、更に三振で流れを取り戻します。
 運も味方しピンチを切り抜ける本校の姿に、先日の試合と同じように追い風を感じますが、2回裏の攻撃は無得点で終わり、試合の流れは膠着した状況となりました。
 続く3回表の守備では、先頭打者を遊ゴロに打ち取ったかに見えましたが、捕球目前でイレギュラーバウンドしてエラーで出塁を許します。続く打者を三振とする間に2盗を許し1死2塁。更にセンター前に弾き返され1死1,3塁のピンチを迎えます。すると続く打者をセカンドゴロで打ち取る間に本塁を踏まれ1点のビハインドとなりました。その後は盗塁を阻止して最少失点にとどめましたが、再びリードを許す展開となりました。3回裏の攻撃は凡退し反撃ムードを掴めない中、4回裏には相手投手が更に球速のある投手に交代し、本校打線は速球に押されて4回5回と凡退が続きます。
 6回表にはヒットと右中間を破るタイムリーで1点を失い3-5とリードを広げられます。なんとか喰らいつきたい本校ですが2番手投手に抑え込まれ、6回以降チャンスを作れません。本校エースも出塁は許すものの、要所を締めて追加点を与えない粘りのピッチングで踏ん張ります。
 迎えた最終回の相手の攻撃で、四球と送りバントで2死2塁とされると、完全に打ち取ったフライがレフトとショートの間に高く上がり、後退したショートが捕球体制に入りますが、ぬかるみに足と取られ、痛恨の失策で2塁走者の生還を許します。
 最終回の攻撃は、3点を追いかける展開の中、ミートするも2連続で2塁手の正面をつき2死となります。なんとか塁に出たい本校は、次打者が気迫のショート強襲ヒットで出塁し、望みをつなぎます。しかし最後は空振り三振に打ち取られ、無念のゲームセットとなりました。
 本校史上初のベスト16進出を賭けた真夏の決戦は、結果的には3-6という結果でしたが、点差以上に拮抗した好ゲームとなりました。勝負の分かれ目は「あと一本」が出たか否かの差だと感じました。相手がCシードということもあって、力の差が見られる展開でも不思議はありませんでしたが、本校ナインの闘志と集中力が僅差のゲームを実現したのだと思います。一方で、大事なところでその「あと一本」を出せるのがシード校である由縁なのだとも感じました。
 本校ナインの健闘は称賛に値するものがありました。また、その戦い方も実に高校生らしく、スポーツマンシップに則った気持ちの良い戦いぶりでした。見る者、応援する者に感動と勇気をくれる、そんな戦いぶりは、敗れはしたものの大いに胸を張れるものだと感じました。
 これで、ここまでチームを牽引してきた3年生部員たちの夏が終わり、下級生へとそのタスキが受け渡されます。試合後にキャプテンが声援を送ってくださった保護者の皆さまに向かって「来年の夏、後輩たちが必ずベスト16を達成してくれるはず。後輩たちにも応援をお願いします」と涙ながらに挨拶をしていた背中を後輩たちは目に焼き付けたはずです。本日を持って高校野球人生の幕を下ろした3年生たちの熱い想いを背負って、来夏の勝利と後輩たちの飛躍を期待したいと思います。
 本日は、ご多忙にも関わらず、多数の保護者の皆さま、OBOGの皆さんにご来場いただき、誠にありがとうございました。残念ながら、夢のシード校撃破と5回戦進出は叶いませんでしたが、シード校にも負けない力を発揮し、相手を苦しめる戦いができたのは、部員たちが地道な努力を積み重ねてきたことは言うまでもありませんが、こうして毎回球場に足を運んでくださる皆さまの熱い声援のおかげであり、心より感謝申し上げます。
 野球部の3年生は引退し世代交代となりますが、今後とも変わらぬご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。
 頑張れ、草東生!頑張れ、野球部!