ブログ

三重県にまで届いていた校内コンビニの衝撃(校内コンビニ視察対応)

 過日、三重県の高校の校長先生から直接お電話をいただき、本校の校内コンビニ設置に関する情報提供と実際に店舗を視察するために職員と生徒を派遣したい旨の依頼があり快諾しておりましたが、本日8月5日(水)の午前中に当該校の生徒2名と引率教諭1名の計3名が来校し、対応させていただきました。

 来校したのは、三重県内屈指の進学校として知られる三重県立四日市高校の生徒会役員の生徒と顧問の先生で、昨日8月4日(火)に四日市を出発し、昨日は本校がコンビニ導入を検討する上で参考とさせていただいた市立松戸高校さんを訪ね、埼玉県内で1泊して本日は本校を訪問して帰県する行程で遥々三重県からやってきたとのことでした。

 四日市高校のケースでは生徒の探究活動の一環として校内環境の整備の観点から校内へのコンビニ導入を模索していたようで、現在は生徒会として解決を目指す取組の一つにもなり、今回の視察のための旅費も探究学習の一環として位置付けられたことにより公費での視察となったそうです。

 そもそも生徒募集の観点から積極的に財政出動し施設設備の充実や学校の魅力化・特色化に取り組む私立大学や私立高校と異なり、財政的根拠に乏しい公立高校では、教育活動に支障がある喫緊の課題とは言えない校内コンビニの誘致は極めてハードルの高い取組であり、実際本校と市立松戸高校の他は、全国の公立高校では僅か数校しか同様の事例がないようです。

 そうした中で四日市高校では、本日来校した生徒自身の発案から校内へのコンビニ導入を目指して課題の洗い出しや課題解決に向けた方策の模索に取り組んでおり、他校の先進事例を探すうちに本校のInstagramやネット記事を目にして「これだ!」と感じて先生方に働きかけた結果、本日の視察が実現したとのことでした。

 本校は、私のほか教頭と事務長で対応し、最初に先方のニーズを確認した後、事務長から誘致に至った経緯や行政上の課題と具体的な手続き、オープンまでのプロセスなどを説明し、私からは、学校の立場として考えるべき課題や配慮すべき事項などについて説明しました。先方からは法令上の扱いや床面積、諸経費など様々な角度からの質問があり、物事を深く多面的に考えて模索していることが感じられました。

 対面での説明が一区切りついたところで実際に店舗に案内すると、もっと簡易的なものを想像していたようで、「本物のコンビニだ」と驚いていました。そして陳列されたグミやショーケースに入ったアイスに加え、弁当やおにぎり、ホットスナックなど豊富な商品のラインナップに「これが自分の学校だったら凄く嬉しい」とワクワクが止まらない様子でした。

 一方で、採算性や持続性などの営業面での課題、初期費用やランニングコストの負担、法規や行政財産としての利用規約など、一筋縄にはいかない民間企業とのコラボの難しさや課題の複雑さも十分に感じてくれたようでした。

 本校の場合は、事業本部である山崎製パン株式会社様やオーナー企業であるカルディアプラスト様のご理解とご協力を得て、三者にとって相互にメリットのある仕組みを構築することができたからこそ実現できたのであり、両企業の皆さまには感謝の気持ちを持ちつつ、末永く良い関係でいられるよう尽力していかなければならないと考えています。

 校内コンビニ誘致の実現までに超えるべきそうした困難を理解していただいた上で、本校の一事例が、同様の課題を抱える全国の公立高校にとって先進的な事例となればありがたいと考えています。

 また、先方のリクエストもあり、視察のあとには本校生徒会の生徒4名と1時間ほどの座談会を実施しました。本校の生徒会は他校との直接的な交流が初めてで、とても興味を示していましたが、双方が相互にリスペクトしながら、生徒会の組織構成や日常業務の内容、生徒会で検討している内容や校則の捉え方などについてお互いの学校での課題や実情を踏まえて積極的に意見交換していました。

 特に本校で本年度から暑熱対策として導入したポロシャツには関心が高く、どのような働きかけによって導入が実現したのかなどの質問に本校生徒たちが丁寧に答えていました。その一方で、本校生徒たちも、四日市高校の生徒たちが主体性をもって活動し生徒目線での課題解決に取り組んでいる様子を目の当たりにし、大きな刺激を受けていたようでした。

 まさかのInstagramが繋いだ縁で、本校の取組が遥か遠い三重県の高校生の目に留まり、本校に足を運んでもらうきっかけとなったことや、それを契機に生徒会同士の意見交換の機会を得ることができ、教職員だけでなく本校生徒たちにとっても有意義な時間を過ごすことができました。

 現代の若者たちにとって、如何にSNSが影響力の大きなものであるかを改めて認識するとともに、こうして生徒たちに有意義な時間を提供できたのも、本校自慢の「校内コンビニ」のおかげであると強く感じる一日となりました。

 三重県立四日市高校生徒会の皆さん、先生方、本日はありがとうございました。