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悩むことと考えること(2学期終業式 校長講話)

 明日から、冬休み。昨日の大掃除に続き、今朝は寒い中、野球部が学校周りをきれいにしてくれました。ありがとうございます。3年生は、本日共通テストガイダンスも予定され、大学入試に向けて追い込みの時期、実力が発揮できるよう頑張ってください。

 さて、今日は「悩むことと考えること」という話をします。皆さんはテストが終わったばかりですが、テスト前のAさんとBさんという想定で話をするので、想像してみてください。

 Aさん 明日の大切なテストに向けて、夜遅くまで勉強しています。12次も過ぎたころ、不安になってきました。「もし明日、テストで失敗したらどうしよう…」 そう思った瞬間、心はざわざわし始め、不安が頭から離れません。

 次は、Bさん 同じように、テストの準備をしている。「この問題は先生が重要と言っていたのでしっかり復習しよう。優先順を考えて計画し、効率よく勉強する方法を考えよう。」 と、自分に言って取り組みます。

 さあ、ここで AさんBさん、どちらが「悩む」でどちらが「考える」でしょうか。これらは似ているようで、大きく異なります。Aさんは「悩む」という状態、Bさんは「考える」という状態です。

 では「考えること」と「悩むこと」の違いは何でしょう。「悩む」とは、心が苦しむ状態を指します。例えば、テストの点数が思うように取れなかったとき、そればかりを考えて夜も眠れなくなってしまう状態です。この時、頭の中は過去に向かったネガティブな思考でいっぱいになります。一方、「考える」とは、様々な選択肢を冷静に比較し、解決策を模索する活動です。例えば、週末に友達とレイクタウンに買い物に行くか、図書館やスタバで勉強するかを冷静に考え、時間を効果的に使う方法を決めることです。選択肢を比べながら、未来に向かって最善の選択をしようとします。つまり、「悩む」は、ただ痛みを感じているだけで、解決には一歩も近づけません。しかし、「考える」は、問題を解決するためのステップであり、前に進む力を生むものです。

 ただし、「悩む」と「考える」はどちらも大切な思考です。悩むということは、それだけたくさんの思考ができている状態で、だれもが悩むものです。その悩みが皆さんの人格を形成しているのです。とはいっても、悩んでばかりでは何も解決しないのも事実です。問題を解決するためには「悩み」から「考える」に思考を変化させる必要があります。

 皆さんの進路についても考えることが大切です。推薦に関する資料が職員室前に掲示されていますが、1・2年生も見ていますか。大学の推薦条件としてどんなものがあるでしょう。例えば、評定平均〇〇以上、欠席〇日以内、次いで英検などの資格を基準としてあげている大学が多くあります。

 先日、英検の校内受験の申し込みがありました。2級と準2級併せて30人弱、皆さんの進路希望の割合からすると、少なすぎないでしょうか。漢検も人数が少なくて実施できませんでした。はたして、進路について「考える」ことができているのかと心配になります。また、学習状況のアンケートでは、試験前でない通常の期間、学習時間が1時間以下の生徒の数が多い。これも、悩んでいるが考えていない証拠です。

 本校3年生の例を紹介します。埼玉県立大学という看護系の学校で、県内トップの難易度の大学に合格した生徒がいます。その生徒は3年の9月頃、先生から相当本気で取り組まないと無理だといわれました。ここまでは、悩んでいる状態です。ただ、そこから何をやるかを考え、毎日のように職員室前の机で勉強していたそうです。考えて、アクションを起こし、進路実現を果たしたのです。

 私は4月に草加東高校に着任して以来、いつも皆さんのポテンシャル(潜在能力)の高さに感心しています。しかし、もったいないことに、自分の持っている力に気づいていない、または、過小評価しすぎている生徒が多い気がします。

 皆さんは多くの可能性を持っています。実現したい進路があれば、悩んでないで、考えるにシフトしてください。人生は、常に選択の連続です。だからこそ、「考える力」を磨いて、自分の未来を切り開いてください。
冬休みは、、夢を描き、目標に向けて、悩むから考えるにシフトするチャンスです。健康に留意し、有意義な冬休みを過ごしてください。