校長コラム

令和2年度 第41回入学式式辞

新入生の皆さん、入学おめでとうございます。

いまは、国が緊急事態宣言を出すという非常に困難な状況でありますが、草加東高校は、皆さんが受験という大きな壁を乗り越え、皆さん自身の努力で勝ち獲った高校入学であることを大切に考え、感染対策を万全にした上で、入学式を挙行することといたしました。

皆さんの入学にあたり、草加東高校の校訓を紹介します。ステージの右側を見てください。校訓が掲げられています。

「望みを抱いて喜び 艱難に耐える」。

これは新約聖書の「ローマ人への手紙」のなかにある言葉です。

そして1961年にアメリカの大統領に就任したジョン・F・ケネディが、大統領就任演説で使った言葉です。

ケネディ大統領は、アメリカが世界中の国の独立と世界中の国が自由であることを守り、支援していくことを誓いました。その誓いへの覚悟を示す言葉として、「望みを抱いて喜び 艱難に耐える」という言葉を使っています。

「艱難」とは、わたしたちが生きていくうえで経験する非常につらいこと、苦しいことです。つらいことや苦しいことはできれば避けたいところです。では、私たちの人生において、艱難はない方がいいのか。

そうではありません。「艱難汝を玉にす」という言葉があります。「汝」はあなたという意味です。「玉」は宝石です。艱難を経験したあなたは、それを乗り越えることで宝石のように磨かれた強く優れたひとになれます。

これが「艱難汝を玉にす」の意味です。

したがいまして、この学校の校訓、「望みを抱いて喜び 艱難に耐える」を新入生の皆さんが自分自身に引き付けて考えるならば、これからの月日のなかで、どのような困難があったとしても、自分がどうなりたいのか、希望を見失うことなく努力し、励まし合い、成長しつづける自分となる、ということになります。

新入生の皆さん。今日の入学式を機に、この学校の校訓が、あなたたちに訴えかけていることを心にとめてください。そして、あなたたちがこれから過ごすこの学校を自分のものにしてください。あなたたちのこれからの3年間という時間を自分のものにしてください。

草加東高校のすべての教職員が、それを期待しています。

 

令和2年4月8日

埼玉県立草加東高等学校長  須賀 重和