校長あいさつ
                
 

 

 草加東高等学校のホームページにアクセスいただき、ありがとうございます。


 本校は、昭和55年に開校した男女共学の全日制普通科高校です。今年で創立40年目を迎えました。 

  4月8日に40期生322名が入学し、全校生徒966名で平成31年度をスタートしました。


 本校では、「望みを抱いて喜び、艱難に耐える」を校訓とし、「希望を持って自己実現に努め、社会に貢献できる生徒を育成する」学校を目指して、真摯に教育活動に取り組んでいます。


 特に、「確かな学力」「規律ある態度」「充実した生活」の3つを育むべき柱としてきめ細かな指導を行うことで、その成果をあげてきています。
 例えば、平成27年度から、毎朝15分間の朝学習の時間を設定しています。朝8時30分に校内を巡回しますと、全校生徒がノートを使って自主学習に取り組んでいる姿が見られます。年間では約50時間を朝学習で勉強することになり、集中して取り組めば、相当量の知識が得られ、学力向上に繋がります。
 また、高い志を育み、第一希望合格を目指して、データに基づく個別指導や進学補習を実施するなど、進路指導にも力を入れています。近年は、4年制大学進学者が増加し、難関私立大学への合格者も出ています。
 部活動は、14運動部と14の文化部があり、生徒の高校生活の充実度を高めています。関東大会や県大会に出場する運動部も数多くあります。文化部も、日頃の校内での活動に加えて、ボランティア活動や地域交流にも積極的に参加するなど、多彩な活動をしています。

 「東 輝く」。
 草加東高校では、太陽のように自らの輝きで他をも照らす、そんな生徒を、保護者の皆様、地域の方々と連携して育てていきたいと考えています。

 本校の教育活動や生徒の活躍を、ホームページ上で発信していきますので、なお一層の御理解、御支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

 


平成31年4月
埼玉県立草加東高等学校長  須賀 重和

 

校長コラム

校長コラム

令和2年度 第41回入学式式辞

新入生の皆さん、入学おめでとうございます。

いまは、国が緊急事態宣言を出すという非常に困難な状況でありますが、草加東高校は、皆さんが受験という大きな壁を乗り越え、皆さん自身の努力で勝ち獲った高校入学であることを大切に考え、感染対策を万全にした上で、入学式を挙行することといたしました。

皆さんの入学にあたり、草加東高校の校訓を紹介します。ステージの右側を見てください。校訓が掲げられています。

「望みを抱いて喜び 艱難に耐える」。

これは新約聖書の「ローマ人への手紙」のなかにある言葉です。

そして1961年にアメリカの大統領に就任したジョン・F・ケネディが、大統領就任演説で使った言葉です。

ケネディ大統領は、アメリカが世界中の国の独立と世界中の国が自由であることを守り、支援していくことを誓いました。その誓いへの覚悟を示す言葉として、「望みを抱いて喜び 艱難に耐える」という言葉を使っています。

「艱難」とは、わたしたちが生きていくうえで経験する非常につらいこと、苦しいことです。つらいことや苦しいことはできれば避けたいところです。では、私たちの人生において、艱難はない方がいいのか。

そうではありません。「艱難汝を玉にす」という言葉があります。「汝」はあなたという意味です。「玉」は宝石です。艱難を経験したあなたは、それを乗り越えることで宝石のように磨かれた強く優れたひとになれます。

これが「艱難汝を玉にす」の意味です。

したがいまして、この学校の校訓、「望みを抱いて喜び 艱難に耐える」を新入生の皆さんが自分自身に引き付けて考えるならば、これからの月日のなかで、どのような困難があったとしても、自分がどうなりたいのか、希望を見失うことなく努力し、励まし合い、成長しつづける自分となる、ということになります。

新入生の皆さん。今日の入学式を機に、この学校の校訓が、あなたたちに訴えかけていることを心にとめてください。そして、あなたたちがこれから過ごすこの学校を自分のものにしてください。あなたたちのこれからの3年間という時間を自分のものにしてください。

草加東高校のすべての教職員が、それを期待しています。

 

令和2年4月8日

埼玉県立草加東高等学校長  須賀 重和

令和元年度 第38回卒業証書授与式 式辞

 9年前の昨日。東日本大震災が起きました。みなさんは、あの震災をどのように記憶していますか。

  午後2時46分の発生からしばらくして、テレビのニュースで各地で発生した津波の映像を見ました。

 わたしが見た最初の津波の映像は、宮城県名取市の海岸線から畑や田圃、道路や町を吞み込んでいく津波でした。その映像を見て、自分の足元がポッカリなくなってしまうような怖さ、自分が今いる日常の世界が根底から崩れていく恐怖を感じました。 

 名取市には友人が住んでいました。彼はどうしているだろうか。再婚した彼の奥さんと、二人の間に生まれた娘さんは無事だろうか。連絡をとりつづけて5日後に、彼から連絡が来ました。わたしは幼い娘さんのためにホットケーキミックスを送りました。

  大震災のニュースと映像は世界中に配信されました。その中で、一通のメールが世界中を駆け巡りました。メールの内容は「10 things to learn from Japan 日本から学ぶ10のこと」。 

 このメールは、主に国際機関で働く人たちに、つまり、世界中で起こっている出来事に常に注意を払って仕事をしている人たちに共有されました。メールの内容は、大震災直後に被災地の人たちが示した姿から、人間のあり方について10の項目にまとめたものでした。

1 Calm 落ち着いていること、平静であること

 悲痛に胸を打つ姿や、悲嘆に取り乱す姿など、見当たらない。悲しみそのものが気高い。

2 Dignity 威厳のある凛々しさ

 水や食料を得るためにあるのは、秩序正しい行列のみ。乱暴な言葉や、無作法な動作など、ひとつとしてない。

3 Ability 能力

 たとえば、驚くべき建築家たち。ビルは揺れたが崩れなかった。

4 Grace 品格、態度の美しさ

 人々は、みんなが必要なものを買えるように、自分に今必要なものだけを買った。

5 Order 秩序

 店舗では略奪が起こらない。道路では、追い越していく車や クラクションを鳴らす車もない。思慮分別だけがある。

6 Sacrifice 犠牲、犠牲的精神

 50人の作業員が原子炉に水をかけるためにとどまった。彼らに報いることなどできようか。

7 Tenderness 優しさ

 レストランは値段を下げた。無人のATMは破壊されずそのまま使えている。

 力のある者、余裕のある者は、弱い人、困っている人を助けている。

8 Training 身につけてきたもの

 老人も子供も、すべての人が何をするべきか知っていた。そして、するべきことをした。

9 Media 報道

 気高く、節度ある速報が出され続けていた。愚かな記者やキャスターはいなかった。穏やかなレポートだけがあった。

10 Conscience 良心、自制心

 停電になったとき、レジに並んでいた人々は品物を棚に戻して静かに店を出た。

  このメールを共有した人たちは、どのような気持ちでこのメールを共有したのか。そのときのこんな言葉が残っています。「強い余震がくる中で、誰も彼もが落ち着き払って、周りの人を思いやって助け合っている。こんな民族が住む国がこの世界にあったなんて信じられない」。

  被災した方たちの多くは、9年前までの日常に戻れず、今でも困難な状況にいます。そして辛さと向き合っています。卒業生の皆さんならわかると思いますが、向き合うということは、希望を失わない、ということです。そして、今が日常ではないという意味では、学校の臨時休業が続いている皆さんが置かれている状況も、同じであると考えることができます。

  卒業生の皆さん。このメールに書いてある力は、皆さんの中にあります。自分自身が困難な状況にあったとしても、それとしっかり向き合うことで、皆さんがもっているこれらの力が発揮され、希望を見出すことができます。皆さんの中にあるこの力を大切に育て、発揮してください。

 皆さんが過ごしたこの草加東高校での3年間が、皆さんの成長にとって強いステップであったことを信じています。

 これからの人生で、卒業生の皆さんがいつも希望とともにあることを心から願っています。

 御卒業おめでとうございます。

 

令和2年3月12日

埼玉県立草加東高等学校長 須賀重和

吹奏楽部のクリスマスコンサート(令和元年12月21日)

 吹奏楽部が草加市青柳にある翔寿苑でクリスマスコンサートを開催しました。

 毎年お招きいただいている恒例行事ですが、今年も会場準備のときから、座席に座って待ってくださっている方がたくさんいらっしゃいました。

 

 

 演奏中は、皆さんが体を揺らしたり、手拍子をしたり、指でひじかけをたたいたりしてリズムをとっていらっしゃいましたが、美空ひばりメドレーのときは、一斉に体が揺れはじめ、演奏に合わせて歌う方もいらっしゃいました。

 

 

 孫を思い出して、と涙ぐむ方や、痛かった腰が治った、と言う方もいて、アンコールをいただくほど好評で、「また来年も」と言っていただきました。 

 

 

学び方の探求について朝礼で話しました(令和元年10月3日)

 10月3日の朝礼で、当時大学生だった金子友紀さんがクラウド・ファンディングでつくった本『高校生の皆さんへ 「学び」って何だろう?』を紹介しながら、学び方の探求について話しました。

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 クラウド・ファンディングって聞いたことがありますか。クラウド、仮想空間、ネット上の。ファンディング、資金集めです。自分がなにかをやりたいんだけれどお金がない、というときに、やりたいことを企画としてネット上に上げて、その企画に賛同してくれるひとから寄付を募り、寄付の額が目標額に到達したらそれを手にすることができ、自分の企画を現実のものとすることができる、というものです。たとえば、経済的に困難な子どもたちにコンサートイベントを開催する。寄付してくれたひとたちには、そのコンサートイベントに無料で招待する。例えば、自分が世界一周旅行をする。寄付してくれたひとたちには、その様子をメールで配信する。日本でもクラウド・ファンディングのサイトがいくつか立ち上がっています。有名なのは、Ready for というサイトです。
 そのクラウド・ファンディングで本をつくった大学生がいます。本のタイトルは『高校生の皆さんへ 「学び」って何だろう?』です。書いたのは金子友紀さんです。
 
 
 彼女は岐阜県の県立高校を卒業して東京の大学に入学しました。大学に入った彼女はとても大きな挫折を味わいます。それは、高校までの自分の勉強のやり方が、大学の授業ではまったく通用しないという経験です。
 高校では、授業は真面目に聴いていればよかった。授業は教科書に沿って行われ、教科書に書いてあることを覚えれば、テストで点数を取れた。問題は先生が与えてくれた。
 大学では、生徒が先生に対してどんどん質問する。教科書に書いてないことについても話題になり、あなたはどう考えるか、と発言を求められる。そこから議論がはじまり、その議論があっちへ行ったりこっちへ行ったり、そこから自分はなにを覚えればいいのかわからない。大学では、問題は自分で見つけなければいけない。
 授業中になにも発言しないこと、自分の頭を使って考えないことに慣れていた彼女は、授業に出るのが苦痛になります。授業が怖くなります。
 どのように授業を受けたらいいのかわからず悩んでいるのは、自分だけだと思っていました。けれど、アンケートをとってみたら、自分と同じように悩んでいるひとがけっこういました。そこで彼女は、高校までの勉強と大学での学び方の違いはなんなのか、どうしたらいいのか、を明らかにしようと考えました。彼女は自分の頭で考えるだけでなく、大学の学長や教授たち、自分の地元の市長さんにインタビューをしました。
 彼女が考えたポイントは4つです。
 1つめ。高校では、問題は先生から与えられ、それに答える学習がほとんどだけれど、大学では、自分で問題を見つけるところから始めなければいけない。問題を見つけるところからはじめるということは、その問題に答えるために、自分はなにを知っている必要があるのか、なにをどう調べればいいのか、も自分で考える必要がある。
 2つめ。大学では、問題の答えはひとつとは限らない。つまり、答えが合っているのか間違っているのかが問題になるのではなく、自分で調べ、自分で考え、自分が最もよいと考えるものが答えである。
 3つめ。大学ではひとと話し合って答えを出してよい。そうすることで、物事の見方や考え方にもいろいろあることがわかり、自分の考え方が深まっていく。
 4つめ。大学では、自分が学んだことのアウトプットは、テストの解答用紙を埋める、つまり受け身のものだけではなく、授業でのプレゼンテーション、レポートや論文の作成など様々あり、自分が考えたことを発信していく必要がある。

 高校の勉強の仕方と大学の学び方の違いを、彼女は金魚すくいと魚釣りにたとえます。
金魚すくいでは、金魚はあらかじめ水槽のなかに入っています。その金魚を金魚すくいの道具を使って捕まえれば正解になります。
 魚釣りは、どういう魚を狙うのか、そのためにどんな道具を使えばいいのか、エサはどうしたらいいのか、釣る場所はどこがいいのか、自分の頭で考え、判断する必要があります。
 どちらにもコツがあり、失敗しながらそれをつかんでいくのは同じですが、金魚すくいはいつまでたっても水槽のなかの世界です。魚釣りはとても大きな広がりをもっています。

 大学の授業で挫折を経験した彼女は、自分の勉強のやり方をつくった高校の授業に疑問を感じていました。自分の勉強の仕方が大学で通用しなかったのは、高校の授業がいけなかったのはないか。高校の授業は、単なる知識の詰め込みだったのではないか。
 彼女は自分の地元の高校で高校生に混ざって授業を受けさせてもらいます。自分の母校では古典の授業に、地元の私立高校では英語のディベートの授業に参加させてもらいました。そして高校の授業を再発見します。
 古典の授業では、先生が、単語の意味や文法事項など基本的なことについて質問したときに、自分が指名されていなくても考えることで、授業に積極的に参加し考える習慣をつけることができる。先生の話を聴きながら、大切なところはどこか自分で判断してノートをとる訓練ができる。先生の話を能動的に聴きとることにより、「なぜ」「本当にそうなのか」と、自分の興味を発展させることができる。
 英語のディベートでは、ひとの発表を聴きながら、頭のなかで要点を整理してメモをとらなければならない。ディスカッションでさまざまな意見や考え方に触れることができる。どのようにする質問がよい質問か、どのように答えるのがよい答え方かが体験できる。資料の読み込みが必要となり、単に情報を集めるのではなく、集めた情報をどう活用するかまで考えなければいけない。
 高校の授業を受けた彼女は、高校の授業でも大学の学び方を実践することは十分可能だし、身につけることができるという結論に達しました。

 彼女の考えた学び方は、高校や大学はもちろんだけれど、社会に出てから一層重要になってくるということを、彼女がインタビューしたひとたちが口を揃えて言っています。 
 彼女が考えた大学での学び方の4つのポイントをもう一度振り返ります。
 1つめ。学びは自分で問題を見つけるところからはじまる。
 2つめ。答えはひとつではない。
 3つめ。話し合うことでいろいろなものの見方、考え方に触れる。
 4つめ。自分の考え方をいろいろな場で積極的に発信する。
 
 金子友紀さんは、自分の地元の高校生にこの本を配ろうと思って cloud funding をはじめました。目標額は35万円でした。彼女の企画には381,500円の寄付が集まりました。そうやってできた本がこれです。
 いま草加東高校にいる皆さんは、自分の学び方について考えたことがありますか。是非高校生のうちに、一生使える学び方を、必要に応じて発展させていける学びのスタイルをつくってください。

そうか光生園秋祭りに参加しました(令和元年10月6日)

 ご近所にある「そうか光生園」が秋祭りを開催、草加東高校は吹奏楽部が開会式で演奏をし、JRC部と家庭科部が模擬店・ゲームをはじめ各所でボランティアで参加しました。光生園の方たちは、吹奏楽部の音楽をからだを動かしながら楽しみ、模擬店では買い物を楽しんでいらっしゃいました。


 そうか光生園では、日常的にJRC部と家庭科部がボランティア活動をさせていただいています。開会式ではそれぞれの部の3年生に、3年間の活動に対する感謝状をいただきました。

水泳部 澤田さんがパラリンピアンと泳ぎました(令和元年9月22日)



 草加市は2020年東京パラリンピックに向けて、コロンビア共和国パラリンピック水泳競技選手団のキャンプを受け入れています。今日は、事前キャンプで草加市を訪れているコロンビアの選手たちが、市民水泳大会の開会式で、エキジビション・レースを披露してくれました。コロンビアの選手団にはリオデジャネイロ五輪の金メダリスト、銀メダリスト、銅メダリストがいます。
 開催に際して草加東高校水泳部にレースへの出場の招待があり、3年生の澤田大凱さんがメダリストたちといっしょに泳ぎました。


 選手たちは15日まで開催されていた世界パラ水泳選手権大会に出場し、開催地のロンドンから直接草加市入りしています。

演劇部「十三畳の修学旅行」の舞台上演がありました(令和元年9月21日)

 昨日から三郷市鷹野文化センターで開催されている県高校演劇連盟の東部南地区秋季地区発表会で、演劇部の「十三畳の修学旅行」が上演されました。2週間前の東輝祭で上演し、その時点でしっかりと脚本に向き合って、質の高い役づくりができていましたが、この2週間でさらに質を高め、完成度の高いものに仕上げてくれました。
 会場には、この作品を書かれた三島かすい先生もお見えになり、上演後には講評をいただくことができました(東輝祭と地区大会で三島先生の作品を上演するという連絡をさせていただいていたのですが、まさかお見えになるとは! サプライズです)。
 三島先生は、ご自身の作品が使われる舞台を見に行かれることはあるそうなのですが、「今まで私が見たなかで一番!」とおっしゃってくださいました。



1学期終業式を行いました(令和元年7月19日)

 本日、1学期終業式を行いました。終業式では「想像力とやさしさ」について話しました。

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 想像力の話をします。イマジネーションです。

 

 6月21日金曜日の18時ごろに学校に苦情の電話がありました。東埼玉道路の歩道を、東高校の生徒が自転車で並走していて、歩行者がいてもそのまま並走をやめないため、歩行者の方が避けなければならない。同じような苦情は以前も伝えているのに一向に改まらない。どうなっているのか、という内容でした。

 週明けの月曜日に各クラスで担任の先生からそのことを伝えていただきました。その後、苦情の電話はありません。ただ、またかかってくるかもしれません。それはわかりません。これからの話です。

 

 たとえば。歩道を歩いていて、向こうから高校生の自転車が並んで走ってきます。このままだと自分に逃げ場がない、といったときの怖さは想像できますか。

 歩いているのが年をとったひとだったらどうでしょう。わたしたちは年をとると、からだが重く感じられるようになり、手足を動かしづらくなり、からだの動きが鈍くなっていきます。とっさにからだを動かすことができなくなります。そんな状態にあるひとが、自分に向かって並走した自転車が走ってくるときに感じる怖さは想像できますか。

 目の高さによって感じる怖さは違う、ということは想像できますか。高校生の目の高さと、2歳の子どもの目の高さは全然違います。自分に向かって走ってくる自転車でも、目の高さによって見え方は全然違います。想像できますか。

 

 わたしたちが想像力を働かさなければならないのは、自転車の並走だけではありません。

真夏の地表温度は、アスファルトの場合60度を超えるそうです。アスファルトの上を移動するにしても、地面に近い幼児やベビーカーの赤ちゃんは大変だろうなと思います。散歩している犬もそうかもしれません。大変そうだな、かわいそうだな、と感じるのは、想像力が働いているからです。

 大変そうだな、かわいそうだな、と感じれば、わたしたちはなにか行動を起こせるかもしれません。困っているだろうな、と感じれば、助けてあげられるかもしれません。

 

 宮澤章二という詩人の詩を紹介します。この方は、埼玉県を中心にたくさんの学校の校歌の作詞をされています。県内の高校で教鞭をとられたこともありました。紹介する詩のタイトルは「行為の意味」です。

   行為の意味

 

 あなたの心はどんな形ですかと 

  人に聞かれても答えようがない

 自分にも 他人にも心は見えない

  けれどほんとうに見えないのであろうか

 

 確かに心はだれにも見えないけれど

  心づかいは見えるのだ

 それは 人に対する積極的な行為だから

 

 同じように胸の中の思いは見えないけれど

  思いやりは見えるのだ

 それは 人に対する積極的な行為なのだから

 

 あたたかい心が ああたかい行為になり

  やさしい思いが やさしい行為になるとき

 「心」も「思い」も、初めて美しく生きる

 それは 人が人として生きることだ

 

 この詩の一部を引用して、ACジャパンが公共広告をつくりました。

 「心はだれにも見えないけれど 心づかいは見える」

 「思いは見えないけれど 思いやりは見える」

という部分です。東北の震災があったときに、テレビでくり返し流れていたので、記憶があるひともいるかもしれません。

 

 これから夏休みがはじまります。自分のなかにある想像力とやさしい気持ちを大切に育ててください。

PTA広報紙「茜」第116号が発行されました(令和元年7月19日)

 PTA広報紙「茜」第116号が発行されました。ご家庭にお配りしましたので、ぜひご覧ください。わたくしからは、6月の朝礼で生徒たちに話した「挨拶」についての文章を掲載していただいています。


6月3日の朝礼で「挨拶」について三つの話をしました。

 

一つめ。挨拶の「挨」「拶」の漢字の意味は「おす・せまる」です。ではだれがなにを押したり、何に迫ったりするのでしょうか。挨拶をする人が、その相手に対して「おす、せまる」とはどういうことなのか。そんな疑問を立てて考えていくと、挨拶は相手の心の扉をノックすることではないかと結論づけることができます。

 

二つめ。自分の子供たちが小学校に通っていた頃にPTA会長を務め、その小学校の校長先生と正門に並んで登校してくる児童たちに挨拶をしていたことがありました。そのとき気がついたことがあります。とても遠くの方から私を見つけて大声で「おはようございます」と声をかけてくれる子もいれば、そばを通り過ぎるときに小さな声で「おはようございます」という子もいました。挨拶をするときの距離感は人それぞれでした。私たちは成長し、社会性を身につけることによって挨拶の適切な距離感をもつようになりますが、もともとはその人なりの距離感があるような気がします。

 

三つめ。入学式の儀式としての重要なポイントは入学許可です。入学許可候補者たちが呼名され、最後に校長が「以上三百二十二名の入学を許可します」と宣言して入学生になります。呼名された生徒たちは立ち上がり校長に向かって一礼します。今年の入学式では私も返礼しようと、名前を呼ばれて立ち上がる一人一人の生徒の顔を見ていました。そのときに目が合うと初対面の彼らと礼のタイミングを合わせることができました。目を合わせるというのはそういうことなんだと思います。挨拶も同じです。

朝礼では、挨拶のときに目が合った瞬間の気持ちを「ちょっとドキドキして、スリリングな気持ち良さがあります」という表現で生徒たちに伝えました。

 

挨拶については、もっといろいろなことが考えられそうです。一人一人の生徒たちが、自分なりの考えをもって日々の挨拶を実践できたらいいと思います。


軽音楽部のサマーライヴを開催しました(令和元年7月18日)


 1学期の終業式を明日に控えた今日、軽音楽部のサマーライヴを開催しました。


 15バンドが出演した中で、1年生のバンドが4つデビューしました。


 部員それぞれが、自分たちの演奏はもちろんですが、他のバンドの演奏をサポートしたり、盛り上げたり、部としての活動をとても大切にしています。


 今日出演したバンドから、-CLOVER-と夜行性ジェントリーオーケストラが、21日に獨協埼玉高校で開かれる東部地区予選に出場します。